エンジニアの皆さん、スキルシートの書き方に困ったことはありますでしょうか。
スキルシートはSESの案件獲得に必須です。
本記事では、フリーランスエンジニアのSES営業としてスキルシートを何千枚と見てきた経験を基に、
選考に通るスキルシートについて紹介していきますので、参考にしてもらえると嬉しいです!
※初めて「ゆいまるのエンジニア相談室」へいらっしゃった方へ
参考記事>>僕の自己紹介はこちらから
スキルシートとは?見え方・使われ方の概要
スキルシートの書き方を学ぶ前に、スキルシートがどんな役割を担っているのかを理解しましょう。
スキルシートは、あなたがこれまでにどんなエンジニア業務をしてきたのかを伝えるための書類です。
クライアントは、この書類を見てあなたと面談・面接するかと決めるのです。
SES営業時代、スキルシートの修正依頼を出しても全く手をつけない方、
明らかに記載の分量が少ない方は、ずっと書類の時点で落ちていました。
どれだけコードが書けても、書類から技術力があると読み取られなければ、
面接・面談すらしてもらえません!!!
エージェントは技術者ではないため、スキルシートのブラッシュアップはできても、内容そのものを作ることはできません。
自分自身で大半を作らないといけない点に注意しましょう。
見え方・使われ方の概要
必ず押さえておきたいのは、スキルシートが見られる順番です。
※ここではエージェントを介した場合で記載します。
本人からスキルシートの提出
↓
エージェント側で本人から受け取ったものをそのまま企業に出す
※直接応募の場合は省略します。
※エージェントによっては書き方からサポートしてくれる場合があります
↓
採用担当者が確認
※組織化が進んでいる企業は人事が担当者です
↓
CTO・PM・VPoEなどの決定権者が確認
↓
面談・面接の決定、日程調整
↓
面談・面接の実施
↓
採用・不採用の決定
上記が大半のフローです。
採用担当者・決定権者は何を見ている?
採用担当者は決定権者から指示を受けてスキルシートの選別を行います。
しかし、これは必ずしも正しく行われているわけではありません。
採用担当者、決定権者が見ているポイントをそれぞれ見てみましょう。
採用担当者が見るポイント
IT系企業を謳っている場合でも、開発経験や知見がない方が採用担当者になるケースが大半です。
エンジニア採用以外の領域も担当されているので、仕方ないですけどね(汗)
そのため、見るポイントとしては
- 社内で使われているスタックかどうか(バージョンなど記載がない場合はマイナス判断が大半)
- 年齢等の明らかなマイナスになりそうな要素はないか
- 自分が知っている企業があるか
この程度しかわかりません。
しかし、こういう方が最初に見るんだということは理解されていた方が良いでしょう。
決定権者が見るポイント
決定権者は、もちろん開発経験がバリバリの方が担当します。
ただ、昨今はエージェントが何万社とある時代ですので、毎日、彼らのもとには何十枚と書類が送られてきています。
採用担当者が見てOKでも書類通過NGとするケースもあります。
そのため、見るポイントは下記のように、面談可否に直結する内容になってきます。
- 指定した技術があるか(言語やそのバージョンなど)※指定したものがなくても他の経験でキャッチアップできそうな可能性を感じるか
- 担当工程はどうか(要件定義・基本設計・詳細設計・実装・単体テスト・結合テスト・運用保守)
- その他、プラスになりそうな要素はあるか(ブログなどの発信・Github・学術論文など)
このあたりになるでしょう。
選考に通りやすいスキルシートとは?
では、選考に通りやすいスキルシートとは、どんなものでしょうか?
私の経験上、選考に通りやすいスキルシートとは一言で言うなら、臨場感があることです。
臨場感とは、その人が開発してきたんだなと本当に思えることです。
具体的には下記になります。
必須と任意で分けていますが、全部満たせるのであれば、全部やってしまいましょう!
絶対に書いた方がいい内容
下記はサービスを理解しようと前向きな方であれば、
それぞれの現場で当たり前に理解している事項です。
- サービス概要(収益モデル・業界・ターゲット・MAU・アクセス数・DBの規模感など)
※サービス名が書いてあると一発で理解してくるので、記載しておきましょう
- 担当工程(要件定義・基本設計・詳細設計・実装・単体テスト・結合テスト・運用保守など)
- メンバーの人数※チーム開発できるかの確認、自力の確認
書けるなら書いておきたい内容
任意の要素は、若手やスキルチェンジ(Web系からスマホ系にシフトしたい)の場合に、
特に大きな力を発揮します。
- 発信系(ブログ・SNS・Github・学術論文など)
発信内容にコーディングや用語の解説など技術に関わる事項が含まれている場合、
コーディングテストが必要な企業でも無試験で通過、
コーディングテストが必要な企業でも、採用前提で面談依頼
などメリットがかなり大きいので、是非やってみてください!
SES営業時代、私が担当していた企業の一つで会話AIも用いたスマホアプリを運営しているところがありました。
その企業の社長は、面接では人柄しか見ないから、ブログ・SNS・Github・学術論文などで技術力を測りたい。提出は必須ですと言ってました。
スキルがあれば単価も問わないとも言っていたので、発信を継続することが単価を上げることにもつながるようです。
- 自分が現場で学んだことを一言でも良いので、記載しておくこと
その現場を通じてできるようになったこと書いておくと、面談・面接で説明できなくてもスキルを理解してもらえるケースがあります。
- 顔写真※エンジニアの方は大半が見た目をどうでも良いと思っているのでやる価値アリです
結局、仕事するのは人なのですごく印象が良くなります。この人がコードを書いているのか!
となります。
- ポートフォリオ※未経験の場合は必須、フリーランスなら差別化になります
ポートフォリオについてですが、デザイナーやコーダー、フロントエンドの方はご用意されているケースが多いのですが、バックエンドの方こそ、用意された方が良いです。
例えば、今、PHPをメインスタックでやっているけど、今後はスマホアプリやりたいなどの場合であれば、小さくてもとりあえずリリースをして改善しているプロセスを見るとグッとくるケースがあります。
以前、私が担当させていただいたクライアントで、業務経験はC言語とJavaしかなかったのですが、Flutter歴半年で、ダウンロード数5万の小説アプリを作られている方がいました。
担当者に紹介したところ、すぐ取りたいとのことで週5で120万の契約に至りました。
まとめ
ここまで見ていただきありがとうございました!
今までの内容をまとめると
- 採用担当者・決定権者でスキルシートの見るポイントが違う!
採用担当者にわかるように書かないと無駄に書類で落ちてしまいます。
- 選考に通りやすいスキルシートは臨場感があること!
どんなサービスを経験してきたのかをしっかり書きましょう。
日頃の業務へしっかり向き合い、情報を得ることで選考が通過しやすくなります。
- 差別化には発信力が大事!
アウトプットを出すことでスキルシート以外の情報も知ってもらえるので、
立体的に評価してくれるでしょう。
以上3点でした!
方向性がわかったけど、具体的にどうしたらよい?という方については、エージェントの活用をお勧めします。
特に、僕の前職のMidworksはスキルシートを細部まで見てくれる方が多いので、おすすめです。
【Midworks】
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また、次の記事でお会いしましょう!
金森唯真【ゆいまるのエンジニア相談室】ではIT業界のあれこれ・エンジニアのスキルアップ・キャリア設計・ツールなど関心事について話します
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それではまた次の記事で!
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