50代フリーランスエンジニアのキャリア戦略:案件獲得の秘訣と対処法

フリーランス

こんにちは!ゆいまるのエンジニア相談室、管理人のかなもりゆいまです!

最近知り合いのエンジニアからこんな相談を受けました。

つい先日50歳になってさ、いつも良くしてもらっているエージェントに案件もらうために連絡したんだけど、40代のうちは毎回5〜10件ぐらい面談依頼が来ていて、選びやすかったんだ。

でも、50歳になってから途端に件数減って、3件しか面談依頼来なくなったんだよね。

すごくびっくりしてさ。。。。何か対処法とかある? と仰っていました。

その方と一緒に仕事したことはありましたが、技術も人柄も非常によく、現役でコードをバリバリ書いている方でした。

いわゆるコードの書けるPMってやつですね。

実はフリーランスエンジニアの2人に1人は50代以上です。

フリーランス実態調査結果(令和2年5月)」によると40代以上が多く、半分以上を占めています。具体的な数値は以下のとおりです。

  • 30歳未満:11%
  • 30歳以上:17%
  • 40歳以上:22%
  • 50歳以上:20%
  • 60歳以上:30%

本記事では、これから50代になるフリーランスエンジニアの方へ少しでも参考になる対応策を記載できればと思いますので、よろしくお願いします。

もし、気になる方いらっしゃれば、こちらからどうぞ

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フリーランスエンジニアの寿命

フリーランスエンジニアの寿命は大体どれぐらいでしょうか?

最近はフリーランスエンジニアの案件を少し検索して頂ければわかると思うのですが、 年齢制限を40代後半や50歳までとしている企業は非常に多いです。

理由としては、

・現場の正社員の中核人材が大体30代〜40代なので、コミュニケーションがとりにくい

・新しい技術についていけないと考えられている

・健康面の問題で業務に支障が出る場合がある

などの理由が考えられます。

受け入れ先の企業によっては、人材次第で判断する場合もありますが、このような理由から案件数自体が少なくなるので注意が必要ということを忘れずにいましょう。

その対処法について これから50歳を迎える前に受注できる案件数の低下に伴う、収入減少を避けるためのコツは大きく5つに分かれると思います。

1:営業先を増やす(仕事をもらえる知人の数を増やす)

2:受託できる案件の幅を広げる

3:エンジニアやコンサルタント以外の収入源を持つようにする

4:正社員に戻ってスキルを蓄える

5:自分で会社を持つ

それぞれ、詳細を解説します。

営業先を増やす(仕事をもらえる知人の数を増やす)

営業先を増やすというのは、自分でゴリゴリ、テレアポしようということではありません。

自分の代わりに営業してくれる人を増やしたり、知人を増やしたりすることです。

具体的には、下記のようなことが考えられるでしょう。

使うエージェントを増やす

フリーランスのエージェントとは言わば、あなたの営業を代行してくれる人のことです。

手数料は企業側から徴収されるので、無料で活用ができます。

50代になった際に案件の取得は難易度が高くなりますので、万人におすすめの手法になります。

もし、エージェントを利用される場合はできる限り大手のエージェントを活用すると良いでしょう。

大規模であればあるほど、紹介してくれる案件数が多くなるからです。

以下のエージェントは私がフリーランスのエンジニアやコンサルタントのエージェントとして、一緒に仕事をしたことがある会社でおすすめですので、是非登録してみてください。

・株式会社TWOSTONE&Sons

フリーランスエンジニアに安心保証と豊富な案件紹介を【midworks】

・レバレジーズ株式会社

フリーエンジニアの案件なら、レバテックフリーランス

・INTLOOP株式会社

100万以上の高単価案件なら、業界最大規模のTech Stock

現場の方と交渉して案件受注をする

フリーランスのエンジニアやコンサルタントとしてエージェントを通じて、案件を受注されている方は多いのではないでしょうか。

エージェントは小規模な会社だと10−20万程度、大規模な会社だと20%程度をマージンとして取っています。

参考:SES企業の収益構造について

同一の案件での直接受注はおそらく、エージェントと個人での業務委託契約書の直接契約の条項に抵触してしまう恐れがあるかと思いますので、別案件で直接受注するのはおすすめです。

そうすることで、シンプルに手元に残る金額が上がるでしょう。

セミナーや交流会などに参加して、周囲の仲間から受注できるようにする

セミナーや交流会に積極的に参加するのも一つでしょう。

最近はコロナも明け、オフラインで人と交流する機会が増えてきましたね。

いろんな人と会っていくうちに、価値観の合う方に出会うこともあるかもしれません。

そういう方から案件を受注するなど行なっていくと時間的な制約が少ないフルフレックスの案件や請負の案件などを受注できたりするので、おすすめです。

2:受託できる案件の幅を広げる

20代や30代のうちは新しいエンジニアリングスキル、例えば、今までJavaをメインでやってきたけど、GOができることで単価が上がった、マイクロサービスの考え方を使っている現場経験があるなどで単価があがりますが、40代・50代となってくると部下の指導やチームをまとめることができる人材の方が重宝されます。

そのために、下記のような経験を積んでおくのも良いでしょう。

PM・PLなどのリーダー職種を経験する

エンジニアになる時、大体の方はコードが書くのが楽しくてエンジニアになるのではないでしょうか。

ただ、年をとるにつれてどんどん技術は新しくなっていくので、継続的な学習は欠かせません。

また若い方が、その技術を自らのメインスタックとして引き下げて来て、面接で比較されることもあるでしょう。

年齢が上がってくるとそれなりの振る舞いが要求されるケースもあるため、リーダーやマネージャーの職種では年齢制限などがプログラマーと比較して緩いケースが多いです。

若いうちからリーダー経験は積んでおきましょう。

エンジニアといえども、ずっとプレイヤーとして仕事していると対応可能な案件が減っていきます。

そうならないためには、リーダーとして部下を持ち、まとめた経験があると対応できる案件の幅が広がります。

エンジニアやコンサルタント以外の収入源を持つようにする

ずっと健康であれば時給労働でも良いのですが、年齢が上がってくるとどうしても避けられないのが健康の問題でしょう。

その時に重宝するのがプログラマーやコンサルタント以外の案件を受注したり、その他の活動で収入を作ったりすることになります。具体例は下記になります。

youtubeやブログなど発信活動を通じて収入源を増やす

自分が今まで積み上げてきたノウハウを継続的に発信することで再生回数やCM、アフィリエイトなどを通じて収益を発生する手法です。

また、udemyなどのオンライン学習講座に講師側として出るのも良いかと思います。

稼げるようになるまでの期間は、早い人で数ヶ月、遅い人で何年もかかる人がいるようです。 ただ、一度稼げるとストック型の収益になるので、非常におすすめです。

資産運用をする

これは最近になって世の中に認知され出したものです。

シンプルに貯金するよりも積み立てNISAやiDeCoなどで進められているインデックスファンド等への投資をやっておくのはかなり有効です。過去データでは、15年程度保有していれば、高確率で元手より増やせるので、早く始めると後になってかなり効いてくるでしょう。

・未経験者や若手を教える案件を取得する(講師案件)

エンジニアになる方は大体、技術をつけて新しいことをやりたいと考える方が多いです。

そのため、講師案件は不人気ですが、収入源にはもってこいかと思います。

正社員に戻ってスキルを蓄える

フリーランスで現在活躍されている方がわざわざ正社員?って思うかもしれませんが、スキルアップのためには正社員という立場は結構おすすめです。

日本であれば基本的には雇用は守られていますし、効率的に社員が仕事できるようにするための仕組みを多かれ少なかれ、作っているのが会社です。

個人的にはメンバー・リーダークラスであれば、一定期間、仕組みを学ぶ・対応できる案件を増やすという意味でおすすめです。

また、部長以上のレイヤーであれば、将来幹部になれる可能性もあるので、その意味でもおすすめです。 以下具体例になります。

コンサルファームへの転職をしておく

大規模案件の受託でよく必須要件に挙げられるのが、コンサルファームでの就業経験です。 大体3年程度やっておくとその要件が起因しての案件はほぼ全て受託できるでしょう。

コンサルファームはBig4やアビーム、ベイカレントなどが良いでしょう。

エンジニアの方はイメージつきにくいかもしれませんが、対応できる案件数は倍近くなるでしょう。

この経験を持っておくと大体120−150万の案件が受託できることが多いです。

現場の企業に正社員としてジョインする

もし、現場での頑張りが評価されて、正社員としてジョインを打診されて、条件が良かった場合は、選択肢の一つに上がってくるでしょう。

例えば、テックリードやエンジニアマネージャー、CTOなどとして打診がきた場合はかなり良いですね。

ただ、正社員は個人事業主や法人の経営者と異なり、経費が使えない点が非常に大きいので、そこだけ、留意して対応すればOKでしょう。

SES企業へエンジニアプロパーとして転職する

SES企業のエンジニアプロパーとして転職すると収入は安定します。 日本企業の正社員になると基本的に雇用が守られます。

SES企業のエンジニアプロパーは案件がなくても収入の何割かは保証されるので、生活はできるでしょう。

ただ、収入としては正社員のため、もちろんあがりにくいし、案件も選べないに等しい会社も多いので、個人的にはおすすめしません。

自分で会社を持つ

自分だけの力で継続的な収入源を確保するのは難しいです。

法人を作ってそこで若手メンバーを育てる路線で会社経営をスタートするのも選択肢の一つになり得るでしょう。

そこで、若手の社員やフリーランスを抱えるようにしましょう。

最近はフリーランス自体もかなり増えてきているので、起業のハードル自体も下がってきているのではないでしょうか。

自分で会社を持ち、案件を受注し、その案件を雇った社員やフリーランス仲間でこなしていくという方法もかなりおすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

日本だと50歳以降、正社員であってもリストラにあって派遣で生活する人が多くなる時代です。

年齢が理由でフリーランスも案件が取得できないケースもあります。

しかし、まだまだやれることは多いので、一緒に頑張っていきましょう。

金森唯真【ゆいまるのエンジニア相談室】ではIT業界のあれこれ・エンジニアのスキルアップ・キャリア設計・ツールなど関心事について話します

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それではまた次の記事で!

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