SES企業の収益構造について

フリーランス

最近、SESって言葉を耳にされる方は多いのではないでしょうか?

いろんなSES企業が多くいる中で、このビジネスモデルは、どのように成立しているんだろうと考えたことはありませんか?

また、どれぐらいが自分の単価からどれぐらいが粗利として、取られているのだろう?

と考えたことはないでしょうか?

今回は、SES企業にて自社サービス系クライアントを150社ほど担当し、フリーランスや正社員のエンジニアを何千人と見てきた経験から、その疑問にお答えさせていただきます。

また、最後にはフリーランスエンジニアがSES企業をどのように使うべきかを参考までに提示させていただきます。

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SESってそもそも何?

※ご存知の方は読み飛ばして頂いて構いません

SESとはシステム(System)・エンジニアリング(Engineering)・サービス(Service)の略です。

ざっくり言うとシステムの開発・保守・運用における委託契約の一種であり、特定の業務に対して技術者の労働を提供する契約のことです。

契約内容は「時給に近い契約」と、「納品物の品質に責任を負う契約」の2パターンがあります。

法律的な詳細については他のサイトを参照ください。

SES企業の粗利率はどのように決まる?

SES企業の粗利に関しては、売上 ー 稼働予定の人材の人件費 で計算されます。

粗利率に関しては、作業工程と立場(人材・企業)、人材を自社調達するかどうかの4つの要素で決まります。

もちろん、企業側も運営のためには粗利を取らなければ運営できませんので、あくまで傾向的なお話をさせていただきます。

①作業工程:コンサルティング・要件定義・基本設計・実装・テスト(単体・結合)・運用保守

②立場(人材):正社員 or フリーランス

③立場(企業):商流が浅い or 深い

※ざっくりですが、浅いと発注元に近いため、単価が高くなりやすく、深いと発注元から遠いため、単価が低くなりやすいと思ってください。

④自社で人材を調達するかどうか

ここからは、よくあるパターンの企業体を紹介していきます。

パターン1:正社員SES(PGやSEがメイン)

正社員なので粗利率は高めで、大体の企業が30−35%程度の粗利率です。

人件費以外の部分のコストも含まれてしまうので、このような数字です。

コンサルティング人材だと絶対数が少ないので、ややこれよりは低くなる場合が多いでしょう。

スキルを積んでいきたい若手エンジニアとっては、良いかもしれません。

パターン2:フリーランスSES(コンサル・PM・SE・PGなども含む)、自社調達しない

フリーランスなので、単価はもちろん正社員よりは高めですが粗利率はかなり低めです。

大体10%程度と考えて良いでしょう。

自社で人材を調達できないので、粗利の乗せ方は比率というより10万円などの一定額になるケースが大半です。

還元率高いだけを謳っている場合は詳細を確認するも良いかもしれないです。

自社調達する際にの粗利率は30−40%程度になります。

優秀なコンサルタントの希少価値はもちろん高いのと、自社で調達する際の広告に資金を投じます。

パターン3:フリーランスSES(PGやSEがメイン)、自社調達する

粗利率は20−25%と考えて良いでしょう。

自社プラットフォームの運営や広告にはそれなり資金が必要です。

数千万単位から億単位の資金を毎月投入して、人材の獲得に励んでいます。

自社のプラットフォームを所有していることもあり、営業マンはただ成約数を追いません。

しっかりとした粗利額や粗利率を取れないからです。

自社開発企業や元請SIerと仕事をした方が条件も良くなるので、そのような商流の浅い企業を狙いにいきます。

私自身も新規開拓で自社開発企業か元請SIerを狙ってました。提示される単価が高いからです。

フリーランスエンジニアはSES企業をどのように使うべき?

では、フリーランスエンジニアはSES企業をどのように使うべきなのでしょうか。

様々な使い方が想定されると思いますが、独断と偏見込みで紹介します。

若手・中堅フリーランス(〜5年目)
  • 案件幅の拡大(営業の自動化)
  • 正社員を脱却してフリーランスになる
  • 先端的な技術を使っている現場とのコネクション作り

そんな時には、案件数の多いフリーランスエージェントがおすすめ

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  • 複数案件を時短で受けて、リスクヘッジをしながら業務をこなす
  • 受けたい案件だけをピンポイントで受ける(技術面・報酬面)

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まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございました!

記事内容をまとめると

  • SES企業の自社で人材調達をする企業が商流の浅い案件を取ってくるので条件が比較的良い
  • フリーランスエンジニアは自分のニーズに応じて、使うエージェントを分けるべき

となります。

今後もエンジニアのためになる記事を書いていきたいと思います!

金森唯真【ゆいまるのエンジニア相談室】ではIT業界のあれこれ・エンジニアのスキルアップ・キャリア設計・ツールなど関心事について話します

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それではまた次の記事で!

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